先日テレビを見ていたら、群馬の観光スポットで「草津温泉」が紹介されていました。なんと!「裏草津」と言われる、新しい観光スポットもできていたようで、びっくりしました。
これからゴールデンウィークを迎えますが、群馬の人気の観光地「草津温泉」についてお話したいと思います。
草津温泉は、日本最大の湯量と優れた治癒効果もあり、戦国時代には多くの武将が訪れ、江戸時代には、文人・歌人をはじめたくさんの来浴者が訪れたそうです。
◆ 草津温泉の特色について
全て、自然に湧き出している自噴泉です。泉質は強酸性の温泉です。
温泉の湧出ヶ所は10ヶ所と言われているそうですが、個人で所有されている源泉もあり、主に町所有・管理している源泉がほとんどだそうです。
代表的な源泉は、万代源泉・湯畑源泉・白旗厳選・地蔵源泉・西の河原源泉・煮川源泉・熱の湯源泉の7源泉が代表的なものだそうです。
・泉質について
源泉の泉質は各源泉で若干ことなるようですが、主たる源泉は「酸性低張性高温泉」。Ph2.0前後の強酸性です。代表的な源泉は、湯畑源泉です。町の中心部の広場で湧き出ています。
・共同浴場
町内に19ヶ所の共同浴場を設置しています。無料で開放して、住民や観光客に利用されています。
◆ 新たな観光スポット「裏草津」
草津温泉では、草津のシンボルと言われている「湯畑」から歩いて、数分のところにある「地蔵の湯」の周辺の再整備を2018年から進めていました。この周辺は「裏草津」と呼ばれるエリアで、湯畑エリアより少し落ち着いたエリアになります。
■ 展望デッキ
展望デッキは、湯畑を上から見下ろすように作られたそうです。
いつもと違った角度で湯畑を見ることができるようです。デッキから湯畑側を見ると、遠くからでも湯気が見えるそうです。湯畑付近は、人気があるため、ゆっくり見ることができませんが、ここは穴場としても人気だそうで、18時頃からLEDでライトアップされるそうです。
■ 裏草津の共同浴場
「恋の病以外効かぬ病はない」と言い伝えがあるくらい、効能が高いことで知られている草津温泉。主要な7つの源泉のうち、3つの源泉をひく共同浴場があります。
社会の教科書にも出てくる「源頼朝」が発見したと言われています。
- 熱めのお湯がお好きな方に、草津最大の共同浴場「白旗の湯」
- 男女の浴室とは別に、江戸時代から伝統的な湯治療法「時間湯」がある「千代の湯」
- 展望デッキから近く、足湯などもある「地蔵の湯」
こちらの共同浴場は、地域住民のために開放されていた温泉だったそうですが、現在は観光客も利用できるようになりました。
■ 新スポット「顔湯」
地蔵の湯付近に、足湯の他に「顔湯」「手洗乃湯」が作られたそうです。
「顔湯」の真下には、地蔵源泉が流れており、箱の中を覗き込むと温泉の熱気があたる仕組みになっているそうです。
「顔湯」を覗くと、草津温泉は「硫黄」の香りが強いことで有名ですが、硫黄の香りもきつくないそうです。お風呂あがりなど、化粧を落とした後に顔湯をあてると効果的だそうです。
■ 新スポット「手洗乃湯」
新型コロナウイルスの話が出てきてから、ある調査で草津温泉の湯畑源泉に新型コロナウイルスを不活化させる効果があるとの研究結果がニュースで取り上げられ、話題になったそうです(※ 草津温泉に入浴することで新型コロナウイルスに罹患しない・症状が改善することではないのでご注意ください)。
調査結果から、湯畑周辺で温泉で手が洗える「手洗乃湯」が3ヶ所取り付けられたそうです。
実際に使用してみると、洗った後の手は、消毒液を使用した時よりもしっとりしているそうで、湯畑付近で食べ歩きの際も利用できるので、汚れてしまった手を洗うのもおすすめです。
■ 新スポット「漫画堂」
地蔵の湯の前にある階段を上がったところにできた、新スポットが「漫画堂」です。
こちらも地蔵地区の再整備によってできた新スポットです。
「漫画堂」には草津温泉にゆかりのある漫画家の作品をはじめとした、約1万冊の漫画が設置されているそうです。
「天才バカボン」や「おそ松くん」の作者の赤塚不二夫氏など、皆さんが読んだことのある漫画家のイラストがあり、漫画好きの方にはとてもおすすめできるスポットです。
このゴールデンウィーク、みなさんはお出かけされますか?
群馬にいらした際には、ぜひ草津温泉に行ってみるのはいかがでしょうか。
次回のコラムは2022年5月13日(金曜日)の配信予定になります。