今、住宅業界で「木材不足」が懸念されている事態になっています。
主に、コロナ禍のアメリカで、経済政策の後押しもあり、住宅需要が一気に高まったことが原因と言われています。
世界中で「木材争奪戦」となり「ウッドショック」と言われる事態にまで発展しています。
日本の住宅業界への影響は大きく、木材価格の高騰・木材の供給不足が起き始めています。

木材が入ってこない原因の３つ

１．アメリカの歴史的低金利ローン

コロナ禍による在宅勤務が増えることで、戸建ての需要の高まりと相まって、住宅市場が活況となし、アメリカ国内で木材が消費されるようになった。

２．中国による木材の高値の買取・相場の変動

世界に先立って、コロナを乗り越えた状況にある、中国で住宅需要も高まっている状況で、大きなマーケットを背景にして、外材を高値で買い集めている状況にあります。
日本は、その木材市場相場の変動に買い負けてしまい、木材が調達できないため、高値で買うしかなくなっている状況にあります。

３．輸入手段（コンテナ）がない

コロナの影響によるロックダウンなどが原因で、運送業者の労働者が減少してしまったため、世界中の港にコンテナが滞留している状況がおきてしまい、アメリカと中国によるコンテナ確保が起きて、回ってこない状況になっています。

ウッドショックが起こる２つの原因

１．安い輸入木材に頼ってきたことが原因

今まで、日本の住宅の多くは安い輸入木材に頼りすぎていました。その一方で、日本の林業が長期的に低迷してしまっていることも原因でもあります。

２．少子化の社会構造

日本の社会構造的に、今後、新築住宅が多くつくられていく状況にないと思います。
世界的な木材マーケットの「木材争奪戦」の中で、いくら勝負をしてもアメリカや中国に対して、木材を買い勝ち続けていくことは難しい状況と思います。

今後、木材不足の解消に向かう明るい情報はほとんどありません。
低コストで建てることが難しくなってくる状況になってくると思います。

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