◆ 家族信託とは

信託の仕組みを利用し、家族への財産管理の委託や遺産の承継ができる制度です。

2007年から施行された新しい制度で、相続対策として利用でき、とても注目を集めています。

従来の制度として、委任・成年後見（任意後見）・遺言などがあります。

これらの制度は、負担や制約が多く、本人や家族の希望通りの財産管理や資産承継ができない状況にありました。

◆ 従来の制度（参考）

委任

本人が元気なうちから本人に代わり、資産を管理・処分する権限を与える（生前の資産管理）。

成年後見（任意後見）

本人の判断能力が低下した後、資産管理・処分する権限を与える（認知症などになってしまった場合など）。

遺言

本人の死亡により、資産の承継先を指定（亡くなってから資産管理）。

家族信託は従来の制度の問題を回避して、本人や家族の希望を実現するための柔軟な設計と運用を行うことができます。

「オーダーメイドの資産管理・資産承継」ができる制度が「家族信託」です。

家族信託を利用して、生前から相続発生後（二次相続以降も）一貫して対応することも可能です。 （ケースによっては、従来の制度を取り入れることが良いケースもあります）

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